文部科学省 地域イノベーション戦略支援プログラム[グローバル型]

函館マリンバイオクラスター 〜UMI(Universal Marine Industry)のグリーン・イノベーション〜 をテーマとした地域イノベーション戦略支援プログラムは、「計測・予測」「持続的生産」「高機能化」「ブランド形成」の4つの研究テーマを展開し、函館地域の多様な海洋資源・研究集団・高度・大量生産する技術を駆使して、世界レベルのマリンバイオクラスター形成を目指します。

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インタビュー
研究は「楽しくやる」、マリンバイオには「芸術性」も
函館マリンバイオクラスター研究統括
嵯峨 直恆 北海道大学大学院水産科学研究院長
北海道大学大学院水産科学研究院長 嵯峨 直恆
研究だって楽しくやったほうがいい
 2010年4月より北海道大学大学院水産科学研究院長としてマリンバイオの研究統括を行っている嵯峨直恆教授。北大大学院理学研究科終了後、アメリカの海洋研究所や水産庁での勤務を経て、教授として北大水産学部に戻ってきた。常に呼びかけているのは「日々楽しくやりませんか」。眉間にしわを寄せ難しい顔で資料とにらめっこしている一般的な研究者のイメージとは180度異なるユニークな呼びかけだが、実は深い意味が込められている。
 ひと口に研究者と言っても、研究分野も関心事も課題へのアプローチの仕方も人それぞれ。その中で研究者自身が「おもしろい」「この分野・手法でぜひやってみたい」と思えることを追求していくのが「日々楽しく」取り組むことにつながるという。「自由闊達に意見を述べ、各自率先して様々な事に取り組んでいける場でありたい。研究者には多様性が必要ですし、良いところを認め合って生き生きと活躍していくことが大事」
マリンバイオプロジェクトに参画したことで、研究者同士が互いに良いところを認め合う気風が醸成されつつあると感じている。アカデミックな研究を推し進める研究者と、産学官の地域連携推進に取り組む研究者との双方が互いの役割と必要性を素直に認めるようになった。最近は、互いに意見や助言を求め合う光景が見られるという。自身も「本当の意味で人と深く関われるようになった」と実感しているとも。

強みがあっても一人勝ちはダメ
 函館は水産海洋研究に関してかなりの強みがある。地域に水産加工業の歴史があること。各研究機関の取り組みのレベルが高く、知的財産が揃っていること。そして、草の根的に幅広く人脈を築いている研究者と最先端の技術に取り組んでいる研究者との交流が進んでいることなどがその理由。だが、この地域だけが良くなればいいという「一人勝ち」を目指すことには否定的だ。「打ち勝つことを前面に押し出しすぎると排他主義になってしまう。競争力と共存の両方が必要で、その調和をどう取っていくかが課題」。嵯峨教授の考えるマリンバイオ研究の最終的な目的とは、「世の中の人々を幸せにすること」。その中でも身近な函館や道南圏の人々を幸せにすることが世界の幸せにつながると考える。
研究開発にはアートの香りが必要
北海道大学大学院水産科学研究院長 嵯峨 直恆 「愛用の道具をひとつ見せてください」との事前のお願いにこたえて嵯峨教授が取り出したのは初ボーナスで買ったという赤いギター。「若い頃には本気でプロミュージシャンを目指していた」と言いながらギターを構えると、表情がふっと少年のようないたずらっぽい笑みに変わる。
 函館市の進める国際水産・海洋都市構想にも音楽や芸術の要素が必要だと唱える。「ウォーターフロントにライブハウスがあっていつもジャズを演奏しているような、大人が楽しめるコンテンツが欲しい。精神的なアクセスの良さと言うか、ライブやコンサートを開いたりホールでちょっとした飲み会を開いてみたり。そんな敷居の低さを求めたい」。
 芸術的要素がマリンバイオ研究にも必要。水産業の一次産品や加工製品を商品として売り込んでいく際に大切とされるブランド化、それは商品の背景にある風土やストーリーを効果的に提示することにほかならない。「函館から生み出される製品にはそれ自体に断然の優位性がある。あとはいかに製品の持つ魅力的なプロフィールをわかりやすく消費者に伝えるか。そこに芸術や文化の側面が欠かせない」。研究は日々楽しく、科学にもアートの要素を。そんなユニークな呼び掛けと取り組みを今後も続けていくという。
『大学・中庸』嵯峨先生の推薦する本
座右の本 『大学・中庸』 守屋 洋 著
「学の道は隣人と世の中に自分の持てる最善のものを尽くし、人々に良い影響を与えていくことにある」と説く中国の古典。中国の古典は好きでよく読むという。この本は、これから大学に入って学を修めようとする人に読んで欲しい一冊。

略歴
1950年宮城県仙台市生れ 山形大学理学部卒業 北海道大学大学院理学研究科修士課程修了
1985年 水産庁北海道区水産研究所主任研究官等
1990年 東海大学海洋学部教授
2000年 北海道大学水産学部教授
現在 北海道大学水産科学研究院院長
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